結婚披露宴で友人代表スピーチを頼まれた

過去に一度だけ友人の結婚披露宴で友人代表スピーチを頼まれたことがあります。
それまでに何度か知り合いの結婚披露宴に呼ばれていたこともあり、他の人がスピーチをしている場面を何度も見た経験がありましたが、それを見るたびに私には絶対に無理だ、緊張して舞い上がってちゃんとしたスピーチができるはずがないから絶対にやりたくないと思っていた矢先の出来事でした。
更に私は多くの人の前で話すことが大の苦手で極度に緊張するタイプであったため、当然最初は断りました。
しかし友人はスピーチを頼めるのは私しかいないと説得してきたのです。
確かに私には友人である新郎と新婦の仲を取り持った経緯がありました。
3人は学生時代あるファーストフード店でアルバイトをしている仲間でした。
アルバイトをしている当時、2人の互いに対する気持ちを私は知っており、友人からも新婦になる人からも相談を受けていたのです。
2人は過去に付き合っていた時期があったのですが、気持ちのすれ違いからその時は別れていた状態でした。
しかし2人共お互いに対する気持ちは変わっていなかったのです。
しかしそれを直接相手に向ける勇気が足りなくて私に相談を持ちかけていたのです。
私は相手の気持ちは知らないフリをして、それぞれの相談に乗っていました。
そしてお互いがそれぞれの気持ちを相手に告げられるようにセッティングだけしたのです。
その結果2人は再びお付き合いすることになり、数年の交際期間を経て結婚することになったのです。
このような経緯もあり、友人代表のスピーチは私しかいないと新郎新婦ともに考えていたそうで、その強い気持ちを断るわけにもいかず結局友人代表のスピーチを引き受けることとなったのです。
結婚披露宴に向けてのスピーチの原文作成が始まりました。
それと並行して、私は友人代表の出し物も行わなければならない状況でした。
その出し物はバンド演奏だったのです。
ある友人の提案でバンド演奏に決まったのですが、バンド経験がある人はひとりもおらず、全員全くの素人という状況から練習が始まりました。
結婚披露宴まで約3カ月間、まずはそれぞれのパートを決め課題曲を数曲決めました。
課題曲は当時流行っていたロックバンドであるGLAYのBELOVEDという曲とビートルズの曲を1曲、それとスタンド・バイ・ミーの合わせて3曲に決まり、残り3ヶ月で素人がそれぞれの楽器を死に物狂いで練習することになったのです。
最初の2週間は個人練習の期間でした。
それからは毎週あるスタジオを借りての練習でしたがスタジオ入りした最初の練習では全員が3ヶ月で出来るはずがないといった最悪の出来だったのです。
全員全くの素人からのスタートだったのでからそれも当然ですがその時は絶望感しかありませんでした。
しかし3ヶ月間の猛練習の結果なんとか人前で披露できるぐらいの演奏はできるようになっていたのです。
私はベース担当でしたが、日々のベース練習に週1のスタジオ練習に加え、友人代表スピーチの内容も考えなくてはなりませんでした。
結婚披露宴なんて来なければいいのにとも思ったほど辛い日々でした。
友人代表スピーチは普通最初のうちにするものですが、私は新郎にあるお願いをしました。
バンド演奏の前に友人代表スピーチをさせてくれとお願いしたのです。
そうすればスピーチの内容もある程度短くし、勢いでバンド演奏に突入できると考えたのです。
結婚披露宴当日、友人代表スピーチもバンド演奏もうまく出来ました。
そして新郎新婦からもありがとうと感謝されました。
辛い日々もこれで報われた、何か清々しい気持ちになった結婚披露宴だったのです。

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